FP資格はFP業務をする上でどの程度必要なのか?

ファイナンシャルプランナーとして活躍していく上で、FP資格はどの程度必要になってくるものなのでしょうか。FP資格を取得してこれから転職を考えたい人、これからファイナンシャルプランナーへの転職を考えるにあたって資格取得を検討している人にとって気になるところかと思います。実務の現場ではどのようにみなされているのでしょうか。

FPサービスを行っている現場にもいる筆者の経験を元にお話すると

(1)FP資格は無いよりはあった方がよい
(2)ただしFP資格があればすぐに活躍できる訳ではない
(3)FP資格以外のこれまでの経験やスキルも必要

ということになります。

(1)FP資格は無いよりはあった方がよい

FP資格に関して、3級はあまり意味を為しません。2級とAFPは一通りしっかり学んでいますという証明にはなると思います。名刺などに記載できるのも2級、AFPからでしょう。1級、CFPは持っていると箔が付くレベル感です。ファイナンシャルプランナーとして働いていくのであれば2級までは持っているのが当たり前ということになります。

(2)ただしFP資格があればすぐに活躍できる訳ではない

FP資格があればすぐにファイナンシャルプランナーとして活躍できるかと言うと、そういう訳ではありません。自動車免許を取ったらすぐに運転できる訳でもないのと同じです。実際にはカウンセリングの流れ、商品知識など様々なことを習得する必要があります。お客様によっても実にいろいろなケースの相談があるので経験も必要になってきます。他の仕事と同じく、3年経験して1人前(つまり3年程は経験も必要)ということを前提にキャリアステップを考えるとよいでしょう。

(3)FP資格以外のこれまでの経験やスキルも必要

お客様は自分の人生の大事なお金のことを相談することになるので、知識や経験も大事ですが、ファイナンシャルプランナーの”人となり”も重要になってきます。自分自身のこれまでのキャリアや人生経験、自分の家庭の不動産や保険、投資などの状況を話ができることも1つの強みになると言えます。保険や不動産の営業であれば20代前半からでも可能ですが、ファイナンシャルプランナーとして活躍するのであればその経験に加えて上記のような自分自身の経験があるとより良いでしょう。

いかがでしたでしょうか。これからファイナンシャルプランナーになることを目指す方はぜひ1つの指標として参考にしてください。